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『アウシュヴィッツの図書係』重版出来!

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『アウシュヴィッツの図書係』(アントニオ G イトゥルベ著 / 小原京子 訳)の重版が決まりました!

ちなみに、「重版出来」って「じゅうはん・しゅったい」って読むんですって、知らなかった~。

7月5日に出版されてから、いろんな方からの感想が届くのを毎日ドキドキしながら読んでいます。
私自身ももう一度読み直しながら、「ああ、ここはこんな風に訳した方がよかったな」とか、「人名のカタカナ表記はこれが一番もとの発音に近いんだろうか」とか、いろいろ考えてしまいます。
そして誤植も2か所発見! 
9ページ  4行目  バロック ⇒ バラック
443ページ 7行目  366ページ ⇒ 368ページ

明日8月6日は広島に原爆が落ちた日、そして8月9日は71年前父が長崎で被爆した日、そして15日は終戦記念日。
平和な日本で育ったけれど、今や、いつどこで起きてもおかしくないテロの脅威、戦争の悲惨さ、残酷さ、誰でも被害者、加害者になりうる危うさと恐ろしさ、いろんなことを考えてしまいます。
本の主人公ディタのモデルになったディタ・クラウスさんは、絶望の中でも希望を失わずにホロコーストを生き抜いて、今もイスラエルの海辺の町で暮らしているそうです。
ホロコーストのガス室に送られて殺された人のほか、飢えや病気、過酷な労働で亡くなった収容者も多かった中で生き残った人は、体力だけでなく、精神力も強かったのではないかと思います。
本の中でフレディ・ヒルシュも言っています。「絶対にあきらめるな」と。
そして、ディタは、絶望の中、悲惨な出来事もときに冗談にし、隠れて本を読みながら、「本を開くことは汽車に乗ってバケーションにでかけるようなもの」と、読書によって外の世界に窓を開いて希望を持ち続けました。
明るく、平和な世界・・・実現したいです。







Category: スペイン

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2017/03/05 (Sun) 08:35 | # | | 編集
Re: 伝えたいこと

山口陽子さま、

こんにちは。
とても気持ちのこもったコメントをありがとございました。
3月にご連絡いただいていたのに、すぐにお返事しなくて申し訳ありません。
ひとこと言い訳をさせてください。
実は3月に乳がんステージ3を宣告され、ずっと化学療法を受けていました。
ぴったり合う薬があって、表面的には腫瘍が消えました。
今は、どこかに潜んでいるかもしれないがん細胞を探し出してやっつける分子標的療法という免疫療法を受けています。
幸い副作用もたいしてなく、普段通りに暮らしています。

といっても、夫がスペインからウルグアイに転勤になり、ばたばたとマドリードの家をかたずけて、2週間前からモンテビデオで暮らしています。
今はこれから3年間住む家を探しています。

そんなこんなで、バタバタして、お返事が遅くなってしまいました。
山口さんのコメント、大変励みになります。
実は、この本、読者投票で、2017年ブクログ大賞海外小説部門大賞をいただきました。
作家のアントニオ・イトゥルベや、スペインの出版社プラネタも大変喜んでいます。
アントニオ・イトゥルベさんとは、この本を通してとても親しくなり、これからも友人としてつきあっていこうと言ってもらいました。
イスラエルにいるディタさんは、最近脚が弱くなったものの、これまでの経験をつづった回顧録をチェコ語で出版したり、精力的に活動していらっしゃるそうです。
いつまでもお元気でいてほしいですよね。

山口さんの熱いコメントをいただいて、私ももっと本を読まなくっちゃと思いました。
でも読みたい本がたくさんありすぎて困りますね。
アントニオさんからも、新作(サンテグジュペリなどフランスの飛行機野郎の話)を訳してほしいと言われています。
少し落ち着いたらまたいい本を探してみます。

ご連絡をありがとうございました。

小原京子




> 小原 京子 様
>
> 突然のコメントをお許しください。
> 『アウシュヴィッツの図書係』を読み、どうしてもエディタに、
> 作者に、翻訳者に感想が伝えたいという思いが抑えきれず、
> このBlogにたどり着きました。
> 本当はちゃんとペンを持ち、お手紙の形で感想をお伝えしたかったのですが
> これしか手段が見つけられず、ごめんなさい。
>
> 私は読書が大好きな33歳、独身。
> 本は別の世界に連れて行ってくれる、読書は様々な別の人生を
> 体験させてくれる。私もエディタと同じような思いで本を開きます。
> 最近はなかなかゆっくり読書をする時間がとれず、繰り返しの毎日に
> 心折れたり悲しい気持ちになったり、少し弱っていたのです。
> そんなとき、久しぶりに手に取ったのが
> 小原さんが翻訳された『アウシュヴィッツの図書係』でした。
> 夢中になって読みました。
> あの時代にタイムスリップしたかのように、ドキドキハラハラしながら
> 読み進め、涙を流しながら、どうか生き延びてと祈りながら。
>
> 私には最後の最後まで、フレディ・ヒルシュは実は生きていたという
> 希望が捨てられませんでした。きっとどこかで「実は」という一節が
> 出てくるのだろうと信じて疑いませんでした。でも出てこなかった。
> 読み終わったあとも、しばらくずっとそのことを考えていました。
> なぜだろう。なぜ・・・どうして。そんなことがあっていいのか。
>
> 正解かどうかはわからないけれど、私がたどり着いたのは、
> エディタの魂にヒルシュの生き方が映し出され続けていたから。
> だから最後までヒルシュが死んだとは思えなかった。
> そして今も。エディタが受け継いだ魂は、この本を通してたくさんの人に
> 広がっていくのだろうと思うのです。私もそのひとり。
>
> この作品が実話に基づくお話だったと最後の最後に知り、そしてエディタが
> 本当にいらっしゃるのだと知り、私の心に生まれたこの気持ちを
> どうしても伝えたいという思いが大きくなりました。
>
> 信念をもって、勇気をもって、強く生きよう。
>
> この本に、このタイミングで出会えたことに感謝しています。
> 本当にありがとうございました。
>
>
> 2017.3.5
>
> 山口 陽子

2017/11/28 (Tue) 17:34 | kyokoobara #- | URL | 編集

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