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ジブラルタルに行った Gibraltar

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イベリア半島の中の英国領、ジブラルタルに行った。
スペインから英国への国境検問所を通り、国境に沿うように作られているジブラルタル空港の滑走路を横切って街に入る。
総面積6.5平方キロの岩だらけの小さな半島で、人口約3万人。
半島のほとんどを占める岩山は、英語では「ザ・ロック」、スペイン語では「エル・ペニョン」と呼ばれる。
18世紀初頭のスペイン王位継承戦争で、オーストリア・イギリス・オランダ連合軍に敗れたスペインは、1713年のユトレヒト講和条約によってジブラルタルを失った。
それ以来スペインはジブラルタルの奪回を訴えているが、住民の圧倒的多数は英国主権を望んでおり、自らもモロッコ領内にセウタとメリーリャという海外領土を持つスペインの分は悪い。
ジブラルタルの住民も、スペイン系より、イギリス系が多いし、イタリア系、ポルトガル系、インド系、ユダヤ系など人種のるつぼだ。それに加えて、毎日1万人近くの人が国境を超えて近隣の街から働きにやってくるそうだ。

DSC08044.jpg 岩肌のあちこちに穴が見えている。岩山の中に軍事目的の地下通路、弾薬庫、貯蔵庫などがあるそうだ。

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時計方向にジブラルタル海峡を回って岩山の反対側に出ると、なんとそこにはモスクがあった。 サウジアラビアの国王からの寄贈だそうだ。 (奥に見えているのは地中海)
アフリカからジブラルタル海峡をはさんで最初に見えるヨーロッパの建物がモスクとは、なんかなあ・・・。

DSC08050.jpg エウロパ岬の灯台

DSC08053.jpg 当然のことながらあちこちに英国の国旗ユニオンジャックが・・・。 街の表示も英語だし、通貨もユーロじゃなくポンド。

DSC08054.jpg 買い物客や観光客でにぎわうケースメイツ・スクエア。 税金がない分割安だが、今はスペインで買うより安いのは化粧品くらいだそうだ。 

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2011年、ジブラルタルにスペイン文化センター「インスティトゥト・セルバンテス」がオープンした。
東京にもある「インスティトゥト・セルバンテス」は、「海外」でスペイン文化やスペイン語を普及するためのセンターだ。
だから、ジブラルタルは自国の領土だと主張するスペインが、ジブラルタルに「インスティトゥト・セルバンテス」を設けるのには賛否両論があり、8月いっぱいで閉館することになった。
この4年間で、ジブラルタルに住むスペイン系住民には大いに活用されたが、政治的決断ということか。
引っ越し真っ最中で、取り外された看板を見るとさみしくなる。せっかくだから、スペイン文化センターと名称を変えてでも残せなかったものだろうか、残念だ。

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そしてこの男性が、初代にして最後のジブラルタル・セルバンテス文化センター長 フランシスコ・オダ氏。
ジブラルタルと国境を接する街、ラ・リネア出身で、街で一番おいしいと評判のレストランを紹介してくれた。
オダ氏は、その名前の由来は「織田」あるいは「小田」で、自分の祖先は伊達正宗が送った慶長遣欧使節団の一員でスペインに残ったサムライだと、熱く語ってくれた。
ロマンだ。
Category: スペイン

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