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ラサロ・ガルディアノ美術館 José Lázaro Galdiano

我が家の前の通りの名前にもなっている、ホセ・ラサロ・ガルディアノ。
ウィキペディアで調べたら、
「1862年ナバラのベイレ生まれ、1947年マドリード没。資産家、実業家、知識人、出版社、美術品収集家。」となっている。
職業より前に、「資産家」と説明されているのがすごいな。
金融や投資で財をなし、一代で、スペインで最もお金持ちのひとりになった人だそうだ。
美術品の収集が趣味で膨大な貴重なコレクションをなしたが、自分の死後、そのコレクションが散逸してしまうことを避けるために、当時の有名な建築家に建てさせた邸宅と一緒に国に寄付した。
家系自体はお金持ちではなかったというのだから、下世話な想像ながら、甥っ子たちは、さぞかし恨めしかったことだろう。
でもそのおかげで、今、その邸宅がラサロ・ガルディアノ美術館となって、私たちもそのすばらしいコレクションをみることができる。

DSC07816.jpg

私は入場無料の閉館前の1時間を狙って、15時半に到着 (日曜は14時~15時なので注意!)。
そうしたら驚いたことに、2006年原美術館で会ったビデオ・アーティスト、アナ・デ・アルベアールの特別展をやっているではないか!
嬉しくなって、まずは、彼女の作品が展示されているという会場へと階段を上る。

DSC07829.jpg DSC07823.jpg ana-alvear-en-museo-lazaro-galdiano.jpg

タイトルは、「メメント モリ(なんじは死を覚悟せよ)」
でもアナが描くモチーフは、骸骨じゃなくっくて、ウサギのぬいぐるみとか、おやつとか、生ハムとか、私たちの身近にあるもの。
それを、写真だか、ハーパーレアリズムだかわからないような技法で見せている。
説明には「紙に色鉛筆」と書いてあるがどうみてもデッサンには見えない。
現実かシミュレーションか、本物か偽物か、目に見えているものは本当は見えている通りじゃないかもしれない、そんなメッセージを感じながら、10年近く前に新橋の「ヒデ坊」で広島風お好み焼きを一緒に食べた彼女の人を見透かすようなするどいまなざしを思い出した。
この特別展は9月28日まで。

思いがけないアナ・デ・アルベアールの作品との再会に心を奪われて、常設展を見る時間がほとんどなかったが、名画だけではなく、彫刻、家具、金銀細工、武具、宝石、陶磁器、タピストリー、古銭などなど、広い邸内にゆったりと趣味よく展示されている。ささぁ~っと見ながらも、いくつかの作品に目が釘付けになった。

150px-Giovanni_Antonio_Boltraffio_-_The_Adolescent_Saviour_-_Google_Art_Project.jpg 若き救い主

el-bosco-museo-lazaro-galdiano.jpg 洗者聖ヨハネの瞑想 (ヒエロニムス・ボス、15世紀)
この絵は、絵の下に、この絵をヒエロニムス・ボスに依頼した人物(パトロン?)が描かれていて、真ん中の白い風船みたいな花の下に顔が、その右下の方に手がぼんやりと見えていて、それがまた気味悪い、落ち着かない気分を誘う。
その他にも、エル・グレコも、ディエゴ・ベラスケスも、バルトロメ・エステバン・ムリーリョも、フランシスコ・ゴヤも、ルーカス・クラナッハも、ジョン・コンスタブルも・・・

今度またゆっくり見に行こう。

DSC07820.jpg この玄関ホールは、来客が馬で通り抜けられる構造になっているということだ。








Category: スペイン

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