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カルロス・デ・アンベレス美術館 Museo de Carlos de Amberes

ぶらぶら散歩の途中で、耳慣れない名前の美術館があったので入ってみた。
カルロス・デ・アンベレス美術館Museo Carlos de Amberes.
優しそうな受付のお嬢さんの説明では、去年の11月にオープンしたばかりのほやほやの美術館。
でも財団自体の歴史は古く、17世紀初め、アンベレス(アントウェルペン、アントワープ)生まれのカルロスという人が、貧しい人々や巡礼者のためにマドリードにある自分の不動産を寄付したことに始まって、宿泊場所や病院や教会が作られ、スペインとオランダの間をつなぐ場として慈善活動や文化活動をしてきたのだという。
この美術館も聖アンデレ教会を改築したもので、3つある展示室の一番大きな第2展示室には教会祭壇に掛けられていた『聖アンデレの殉教』というルーベンスの大作が展示されている。
g2_rubens_2.jpg

できて間もないので、作品の説明プレートもつけられていなくて、渡された立派な作品カタログを見ながら鑑賞。
いちいち作品プレートに近づいてタイトルを読んだりしなくていいので、こんな観かたもいい。
展示作品は、フランドル&オランダ絵画とタピストリーが中心。
カトリック両王イサベル&フェルナンドの娘、フアナが、ハプスブルグ家のブルゴーニュ公フィリップと結婚したことに始まり、スペインハプスブルグ帝国は、「太陽の沈まない国」になっていく。
そんな歴史的つながりから、スペインは、ベルギー&オランダを除いて、最大のフランドル美術作品を擁する国なのだそうだ。
カルロス・デ・アンベレス財団の所蔵するものの他、プラド美術館、スペイン文化財(Patrimonio Nacional) 、アルバ侯爵財団、個人所蔵のものが展示されているが、展示数が少ないのがちょっとさみしい。
それでも、ピーテル・パウル・ルーベンス、アンソニー・ヴァン・ダイク、ベルナールト・ファン・オルレイ、ヤンフィリップ・ヴァン・ティエレン、ダフィット・テニールス(子)なのど大作が広い館内にどっしりと贅沢に飾られている。

エピソードが面白かったのが、ルーベンスの『皇帝カール5世と皇后イサベル・デ・ポルトガル』 1628年
CarlosV_Emperatriz_Isabel.jpg
神聖ローマ帝国皇帝カール5世の奥さん、イサベルはこの絵の通り大変な美人だったそうだ。
そういえば、カール5世が隠遁生活を送ったユステの修道院の寝室には、イサベルの肖像画が誰にも見られないようにカーテンをかけて飾られていた。 大層愛妻家だったのだろう。

ルーベンスは、画家であると同時に外交官で、1603年、マントヴァ公から大使としてスペインに派遣され、スペイン王のコレクションの中のラファエロやティツィアノから大きな影響を受けたという。
1628年から29年にかけて2度目にスペインに行った際には、ヴェラスケスと会い、マドリードのアルカサール王宮でティツィアーノの絵を模写した。そのうちの一枚がこの作品。ティツィアーノの原画は焼失してしまったと、美術館員さんが説明してくれた。
当時の宮廷画家たちはお互い結構接触があったんだ。おもしろい。

infanta_isabel_pablo_rubensybrueguel.jpgオーストリア大公妃イサベル・クララ・エウヘニア
(ヤン・ブリューゲル 父&ピーテル・パウル・ルーベンス共同制作 1615年)
こんな風にふたりの巨匠が共同制作っていうのもあるんだ~。

margarita_bernard_van_orley.jpg オーストリア大公女マルグリット・ドートリッシュ
(ベルナールト・ファン・オルレイ画、1519-1520年)
portada_museo_carlos_amberes.jpg 個人的には、ヤンフィリップ・ヴァン・ティエレンのお花の絵が好きだった。

カルロス・デ・アンベレス財団ホームページ
住所: c/ Claudio Coello, 99. 38006 Madrid
開館時間: 月、木、金、土曜日 10.30 - 20.30 / 日曜、祝日 11.00-20.00 (火・水曜日 休館)
入場料 7ユーロ


Category: スペイン

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